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2020年6月8日

NASDAQが史上最高値を更新、世界は同時株高へGO!

鈴木一之

◎日経平均(5日大引):22,863.73(+167.99、+0.74%)

◎NYダウ(5日終値):27,110.98(+829.16、+3.15%)

 

 

鈴木一之です。世界的に株式市場が上昇しています。日経平均は22,900円台まで瞬間的に迫りました。連日の株価上昇によってショート筋が買い戻しを急ぐことも重なって、それがまた株価の値上がりに弾みをつけています。

 

米国では金曜日にNYダウ工業株で+800ドルを超える上げ幅となりました。NASDAQはとうとう史上最高値を更新しています。この動きは、週明けの世界のマーケットに大きなインパクトをもたらすことになりそうです。

 

金曜日に発表された米国の5月の雇用統計では、失業率が13.3%、非農業雇用者数の増加は+250万人と判明しました。失業率と雇用者数の伸びが市場の予想を超えて良好な結果となり、株式市場では素直にサプライズとして受け止めました。

 

確かにこの数字は4月と比較して改善が目立っています。4月の失業率は戦後最悪の14.7%まで落ち込みました。それを受けて5月の事前予想は20%を超えると見られていました。それが実際に発表されると、13.3%まで縮小しており、市場にはポジティブな驚きが広がっています。

 

雇用者数の伸びも4月は▲2070万人の減少で、過去最大のマイナス幅となっていました。5月も事前の予想は▲1000万人近い減少となっていましたが、それが反対にプラスの伸びとなりました。コロナショックによって最もダメージが大きい小売業や飲食業で、わずかながら雇用が増加しています。

 

雇用統計が発表される前日の木曜日、米労働省より5月30日までの1週間の失業保険・新規申請件数が発表されました。それが187万7000件で、前の週の212万件から減少していました。

 

どうやらこの種の統計データ上では、雇用の悪化は5月初旬にピークをつけた可能性があり、早くもコロナショックによる景気の悪化はは底入れしつつある様子が浮かび上がっています。

 

5月の中国の新車販売台数は+11%の増加となりました。これが先週最大のサプライズです。何よりも中国政府の景気テコ入れ策が効いています。ホンダ7267がさっそく反応しました。日産自7201もあとを追いかけるでしょう。

 

これだけをもってして世界経済がすぐにV字型の回復に向かうとは考えにくいのですが、欧米各国から追加の経済対策が先週も相次いでおり、新型コロナウイルスによるダメージは、世界規模で見れば落ち込みは緩和されつつあるように見られます。

 

こうなると物色されるのは先駆した銘柄と出遅れ株です。半導体、電子部品株が本格的な上昇期に入ることが予想されます。中でも電子部品の出遅れが目立ちます。

 

日本航空電子6807、アルプスアルパイン6770、

(後略)

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鈴木一之