2025年8月16日
カブヨム(三菱UFJ eスマート証券)に寄稿しました~鈴木一之の市場交差点 ― 経済と社会、変化が交わる地点から考える 「活発化するスタンダード市場のTOB、MBO」
今回のテーマは、活発化するスタンダード市場のTOB、MBOです。
観測史上最高に暑い今年の夏、その暑いさなかの8月8日(金)に、株式市場ではTOPIX(東証株価指数)が史上最高値を更新しました。
日経平均は少し足踏みしていますが、それでも最高値目前の42,000円台にタッチしています。
※8月12日(火)に日経平均も史上最高値を更新
目下の株価上昇の要因として次の3点が指摘されています。
(1)トランプ大統領による日本への相互関税が15%に決着して、この水準であれば企業のコスト削減努力で吸収できる範囲内に収まったこと。
(2)実際に発表される3月決算企業の4-6月期の決算は順当で、むしろ低く見積もり過ぎた通期業績見通しを引き上げる動きも見られること。
(3)米7月雇用統計で既発表分の雇用者数が大幅に下方修正され、市場では米国景気の後退リスクの懸念よりも、FRBによる利下げ時期の見通しが前倒しされたこと。