全体相場の振り返り

7月相場は米国を中心に世界の株式市場が一斉に反発局面を迎えました。
6月半ばに開催された米FOMCでは、今年3度目の利上げが0.75%引き上げと決定されました。
それをきっかけに警戒されていたインフレに対する懸念が、今度は景気後退のリスク、いわゆるリセッション懸念に変わってゆきました。

これが高止まりしていた長期金利の低下を促しました。
具体的には、米10年物国債金利は6月14日に記録した3.47%をピークとして、7月末には2.65%までじわじわと低下しました。

FRBは景気の拡大を取るか、インフレの抑制を取るかという二者択一の選択を迫られていましたが、インフレ抑制を重視するスタンスを鮮明に打ち出したことから、先行きを見越して早くも長期金利は低下し始めたことになります。